【保存版】不動産会社のLINE活用法まとめ!公式アカウント導入から商談フロー別の運用まで解説
不動産会社がLINEを営業に活かすには、LINE公式アカウントを開設したうえで、友だち追加の導線を整え、自動応答を設定し、商談段階に応じたメッセージ運用を組み立てるのが基本の流れです。
使うのは営業担当者の個人LINEではなく、LINE公式アカウントです。月額無料のコミュニケーションプランから始められるため、初期コストをかけずに導入できます。
この記事では、不動産会社がLINEを導入するメリットから、公式アカウントの開設手順、商談フロー別のやりとりのポイント、ブロック・公式アカウント運用・個人情報セキュリティ・属人化防止の4つの注意点までを解説します。
LINEでの内見日程の調整は、営業の手を取られるだけでなく、都合が合わずに見学をあきらめる顧客を生みがちです。無人内見くんなら、日程調整のやりとりなしに顧客が自分のタイミングで内見でき、営業は追客に集中できます。
目次
不動産会社のLINE導入で何が変わる?3つのメリットと顧客の声

不動産会社にとってLINEの最大の利点は、メッセージの到達率と即時性の高さ、そして顧客自身がLINEでの連絡を望んでいるという需要側の裏付けがそろっている点です。すでに顧客の側がLINEを当たり前の連絡手段として使っている以上、導入は顧客満足の前提条件になりつつあります。この章では、開封率の高さ・顧客が求めるレスポンスの早さ・成約率の改善という3つの成果から、その理由を具体的に見ていきます。
1. メール・電話を上回る開封率と即時性
LINE公式アカウントのメッセージは、約2割のユーザーが受信直後に開封し、約8割がその日のうちに開封します(出典:LINEヤフー株式会社「LINE公式アカウント「メッセージ配信」機能のメリットや種類、効果を高めるコツとは」2025年)。プッシュ通知でスマートフォンの画面に直接届くため、送信当日に読まれやすい理由はここにあります。
メールは開封されないまま埋もれ、電話は相手の都合が合わなければつながりません。LINEなら通知が残り、顧客は自分のタイミングで開いて返信できます。

2. 顧客が求めるレスポンスの早さに応えられる
顧客が不動産会社に何を求めているかは、調査にはっきり表れています。RSCの2025年版調査では、問い合わせで満足した点として売買・賃貸ともに「レスポンスが早かった」がトップでした(出典:一般財団法人ハトマーク支援機構(不動産情報サイト事業者連絡協議会(RSC)調査)「2025年版「不動産情報サイト利用者意識アンケート」調査結果」2025年)。顧客は物件情報そのものと同じくらい、返信の速さを評価しているわけです。
LINEの即時性は、このニーズに直結します。しかも国内の月間利用者数は2025年12月末時点で1億ユーザーを突破しており(出典:LINEヤフー株式会社「LINE、国内月間利用者数が1億ユーザーを突破」2026年)、不動産会社の顧客の大多数がすでにLINEを使っていると考えられます。つまり、新しいアプリケーションを入れてもらう必要がなく、顧客がすでに使い慣れたツールで即レスできるのは大きな強みです。
「部屋探しがLINEだけで完結するのか」と考える顧客もいますが、LINEの役割は来店前の情報提供と信頼の構築です。気軽なやりとりで距離を縮めておくと、来店や内見へつなげやすくなります。

3. 成約率・来店率の改善を示す導入事例
LINE連携を導入した不動産仲介会社では、成約率が2倍以上に改善した実績があります。LINE連携ツールを導入した不動産仲介会社の日豊商事では、問い合わせ10件あたりの成約が1〜2件から3〜4件へ増え、来店率も30%から50%まで向上しました(出典:株式会社いえらぶGROUP「いえらぶCLOUD導入事例 株式会社日豊商事」)。
この会社では、問い合わせ客とのやりとりの多くがLINEを軸に進むようになりました。連絡が取りやすくなったことで、以前は取りこぼしていた反響を来店・成約へつなげられるようになったのです。

LINE公式アカウントはどう始める?開設から初期設定までの手順

LINE公式アカウントは月額無料のコミュニケーションプランから開設でき、認証申請・友だち追加の導線・自動応答・リッチメニューを3つのステップで整えれば、運用の土台が完成します。ここではその3ステップを、開設から初期設定まで手順に沿って見ていきます。
- アカウント開設と認証申請
- 友だち追加の導線設計
- 自動応答とリッチメニューの設定
アカウント開設と認証申請の流れ
開設は、大きく3つのステップで完了します。
- LINEビジネスIDを作成します。会社のメールアドレスかLINEアカウントで登録できます。
- アカウント情報(会社名・業種など)を入力してアカウントを作成します。この時点で運用を始められます。
- 認証済みアカウントを申請します。審査を通ると検索結果に表示され、専用のバッジが付いて信頼性が上がります。
費用は友だち数や配信量に応じて選べます。料金プランは3種類です(出典:LINEヤフー株式会社「LINE公式アカウント 料金プラン」)。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ数 |
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 |
| ライトプラン | 5,000円(税別) | 5,000通 |
| スタンダードプラン | 15,000円(税別) | 30,000通 |
まずは無料のコミュニケーションプランで始め、友だち数と配信量が増えてきた段階で上位プランに切り替えるのが無理のない進め方です。最初から有料プランを契約する必要はありません。

友だち追加の導線を設計する
アカウントを開設しても、友だち追加の導線がなければ来店した顧客にしか案内できず、効果が半減します。顧客が物件を探すあらゆる場面に、追加のきっかけを置いておくことがポイントです。
- 自社ホームページの物件詳細ページ、CTAボタンの近く
- ポータルサイトの備考欄にQRコードや追加の案内を記載
- 物件のマイソク(販売図面)
- メール署名
- 名刺や店頭POP
目指すのは、反響が来た時点でそのままLINEに誘導できる状態です。問い合わせの熱量が高いうちに友だち追加してもらえれば、以降のやりとりを一本の線でつなげられます。

自動応答とリッチメニューを活用する
友だち追加の導線が整ったら、次は届いたメッセージへの初動と、顧客が操作しやすい画面を用意します。自動応答は営業時間外の初回対応を、リッチメニューは顧客が迷わず動ける入り口を担う機能です。扱う役割が異なるので、順に設定していきます。
自動応答の設定
設定は2段階で考えると整理しやすくなります。まず、営業時間や来店予約の方法など、よくある質問に定型文で自動返信するように設定します。次に、条件のヒアリングなど少し複雑な問い合わせには、選択肢に沿って案内するチャットボットで対応します。
定型文で拾えない部分をチャットボットで補う形です。

リッチメニューの設計
リッチメニューは、トーク画面の下部に常時表示されるメニューです。アプリ内に置いた小さなホームページのようなもので、顧客がよく使う機能をワンタップで開けます。
不動産会社なら、物件情報・内見予約・問い合わせの3項目を配置する構成が使いやすいでしょう。トークを開くたびに次の行動への入り口が見えるので、顧客が自分から動きやすくなります。

不動産LINEの返信はどう書く?商談フロー別のやりとりポイント

不動産の商談は初回返信・物件提案・内見調整・クロージングの4段階で進み、段階ごとにLINEの対応速度と文面のトーンを変えることで顧客の離脱を防げます。
初回返信は1時間以内を目指す
問い合わせが入った直後は、顧客が複数社に同時に連絡しているタイミングです。返信が早い会社から先にやりとりが進むため、初回返信は1時間以内、遅くとも当日中を目標にします。
すぐに詳細を返せないときは、あらかじめ用意したテンプレートで「お問い合わせありがとうございます。確認して○時までにご連絡します」と一報だけ入れます。この一言があるかないかで、顧客が抱く印象は大きく変わります。
顧客が不動産会社に対して抱く不満の多くは、「連絡したのに返事が来ない」という放置の感覚です。まず受け付けたことを伝えるだけでも、その不満を先回りして防げます。
物件情報をLINEで効果的に提案する
物件提案では、長文を避けることが返信を得る近道です。おすすめを3件程度に絞り、番号を振って提示し、「気になる番号を教えてください」と添えると、顧客は選ぶだけで返せるので返信のハードルが下がります。
それぞれの物件には、写真・動画・地図のリンクを添えます。文字だけの説明より現地のイメージが伝わり、内見前後のギャップを減らせます。
希望条件のヒアリングも、一度にあれこれ聞かず2〜3問に絞ります。質問が多いと返信が止まりやすいので、優先度の高い条件から順に聞いていくと会話が続きます。

内見の日程調整を効率化する
内見の日程調整は、基本のパターンを決めておくと往復を減らせます。まず候補日を2〜3日提示し、日時が決まったら現地集合の案内を定型文で送る流れです。集合場所・最寄り駅からの経路・当日の連絡先をテンプレート化しておけば、案内の手間もかかりません。
それでも、希望日が合わずにメッセージの往復が続く場面は避けられません。そこで発想を変え、日程調整のやりとり自体を減らす選択肢が無人内見システムです。顧客が好きな時間に一人で内見できる仕組みにすれば、営業がLINEで日程を合わせる作業そのものが不要になります。
ショウタイム24が提供する無人内見くんは、オンライン予約とスマートロック連携によって、24時間365日の無人内見を実現します。導入したイデアハウス不動産では、無人案内から2年間で11棟が成約し、2ヶ月に1棟のペースで売上につながっています(出典:ショウタイム24株式会社「無人内見くん導入事例 イデアハウス不動産」)。また和光ホームズでは、営業20人で月240時間相当のリソースを削減し、その時間を研修や追客に充てています(出典:ショウタイム24株式会社「無人内見くん導入事例 和光ホームズ」)。
LINEでの日程調整に手が取られている場合、こうした自動化で営業の時間を作り出せます。
クロージングと見送り顧客への対応
契約に迷う顧客には、「押し売り」ではなく情報提供で背中を押します。費用の内訳を整理し、入居までのスケジュールを示し、不安な点を一つずつ解消していく姿勢が、顧客の決断を後押しします。
「今決めないと」といった煽りは、かえって顧客を遠ざけます。
見送りや他社決定の連絡が来たときも、対応の質が問われます。「承知しました。ご縁がありましたらまたよろしくお願いします」と感謝を伝え、「同じ条件で新着が出たらお知らせします」と一言添えて関係を残します。
他社で決めた顧客にも丁寧に接しておくと、将来の買い替えや、知人への紹介につながることがあります。目の前の1件で終わらせないやりとりが、長い付き合いを生みます。
不動産LINE運用で押さえるべき4つの注意点

LINE活用で発生しやすいリスクは、配信頻度の多さによるブロック・個人LINE利用による公私混同・個人情報の漏洩・対応の属人化の4点に集約されます。いずれも、運用を始める前にルールを設計しておけば回避できるものです。
1. 配信頻度を絞りブロックを防ぐ
顧客がLINE公式アカウントをブロックする主な理由は、「配信頻度が多すぎる」「同じような配信で飽きた」という2点です。せっかく集めた友だちを減らさないために、配信のコントロールが欠かせません。
配信は週1〜2回を上限の目安にします。そのうえで、一律に同じ内容を送るのではなく、顧客の検討段階に合わせて中身を変えます。
- 初期検討層には、エリア情報や物件探しのコツなど幅広く役立つ内容
- 内見済みの層には、条件に近い新着物件のピンポイントな案内
- 成約後の顧客には、住まいのメンテナンス情報など頻度を落とした発信
段階に合った情報だけが届けば、顧客は「自分に必要な連絡」と受け取り、ブロックされにくくなります。

2. 公式アカウントと個人LINEを使い分ける
顧客対応を営業担当者の個人LINEで行うと、いくつものリスクを抱えます。プライベートと仕事の連絡が混ざる公私混同、担当者が退職したときに顧客とのつながりごと失われる引き継ぎの問題、そして初対面の担当者にIDを教えることへの顧客の警戒感です。
対策はシンプルで、顧客対応はすべてLINE公式アカウント経由とし、個人LINEでの対応は原則禁止にすることです。この一つのルールで、3つのリスクを同時に防げます。
とくに顧客のなかには、個人のLINE IDを交換することに抵抗を感じる方もいます。会社の公式アカウントであれば、そうした顧客も安心して友だち追加でき、警戒感なくやりとりを始められます。
3. 個人情報のやりとりとセキュリティ管理
LINEで交わす情報には、扱ってよいものとそうでないものの境界があります。日程調整・希望条件の確認・物件URLの共有・簡単な質問への回答は、LINEで問題ありません。
一方で、身分証明書・収入証明・保証人情報といった重要書類は、LINE以外の安全な経路で受け渡すルールを設けます。専用のアップロードフォームを用意するか、来店時に直接提出してもらう方法が安心です。
あわせて、顧客にも「重要書類はLINEで送らないでください」と事前に伝えておきます。案内しておけば、顧客が気軽に個人情報を送ってしまうトラブルを未然に防げます。
4. CRM連携で対応の属人化を防ぐ
LINE対応が特定の担当者に依存すると、その担当者が不在のとき顧客フォローが途切れます。退職時には顧客情報が消え、トーク内容と顧客データベースが食い違う事態も起きます。これが属人化のリスクです。
これを防ぐには、CRM(顧客管理システム)とLINE公式アカウントを連携させます。連携すれば、友だち追加時の顧客情報の自動登録、チャット履歴の組織内共有、顧客情報の一元管理が実現できます。
誰が対応しても同じ顧客情報を見られる状態になれば、担当者が変わってもやりとりの文脈が引き継がれます。個人の記憶や端末に頼る運用から、組織で管理する運用へと切り替えられます。

不動産会社のLINE活用まとめ

不動産会社のLINE活用で成果を出す鍵は、公式アカウントの正しい設計・商談フロー別の運用・内見のような定型業務の自動化という3要素を組み合わせることです。
LINEは開封率と即時性で顧客の期待に応え、始めるハードルも低いツールです。まずは月額無料のコミュニケーションプランで公式アカウントを開設し、友だち追加の導線と自動応答を整えるところから始めてください。そのうえで商談段階に合わせた返信の型を用意し、ブロック・個人情報・属人化のリスクに運用ルールで対処すれば、無理なく成果につながります。
LINE運用が軌道に乗るほど、内見の日程調整に時間を取られ、本来注力すべき追客が後回しになりがちです。ここで見学体験そのものを見直すと、日程が合わずに見送っていた層の「見てみたい」にも応えやすくなります。24時間365日いつでも無人で内見できる無人内見くんを、営業が追客に集中できる仕組みとして検討してみてください。