【最新】内見時の入室方法はどれが正解?従来の内見スタイルと今後の内見スタイル

内見は不動産業務において、なくてならない業務の一つです。物件の購入や賃借を検討する際、実際に物件を見てみたいという人は多いでしょう。
成約に繋がる重要な業務だからこそ、求められる業務効率化と顧客ニーズについて解説します。
内見時の入室方法3選!それぞれの特徴
内見業務では、ドアの解錠作業が必要となります。現在解錠方法として用いられている3つの方法について紹介します。

立ち合いによる入室
管理会社の担当者が物件へ赴き、解錠する方法です。
仲介会社が間に入る場合は仲介会社から管理会社へ連絡をし、管理会社、仲介会社、内見者の三者間で内見の日時を打合せる必要があります。内見が終了したら、戸締りをして帰社します。
この方法は管理会社にとって、入居希望者の性格や人間性を把握することができ、入居審査の参考になるというメリットがあります。また内見者も管理会社が物件の魅力や仕様を説明することで、物件の理解を深めることができるというのは大きなメリットでしょう。
一方で物件が管理会社から遠いと、移動時間がかかってしまい業務効率が悪くなったり、三者間で予定をすり合わせるため内見者の希望日時に予約が取れない可能性があります。
鍵借りによる入室
管理会社が保管している鍵を仲介会社に貸し出す方法です。鍵が持ち出し中の場合もあるので、この方法も仲介会社から事前に連絡をします。
鍵受け渡しの際、管理会社は仲介会社から名刺をもらったり「鍵貸し出し管理表」に連絡先などを記載してもらい、鍵の管理を徹底する必要があります。
鍵貸し出し管理がずさんになると、鍵の紛失や取り違いが起こり、重大なセキュリティ事故に繋がる可能性があるからです。
また仲介会社も、案内が終了したら速やかに鍵を返却することが大切です。しかし複数の物件内見を予定している場合は、管理会社の行き来が時間の無駄になり、効率の良い内見スケジュールが組めない可能性があります。
現地の鍵で入室
現在、入室方法として最も多く採用されている方法です。現地に物件の鍵を保管しておき、仲介会社の担当者が自ら鍵開けをします。
具体的な鍵の保管は、下記のような方法が用いられています。
- 物件のメールボックスやドアハンドル・ドア枠などにダイヤル式キーボックスを固定し、鍵を収納する
- メーターボックスやポストに鍵を隠しておく
仲介会社から内見予定の連絡が来た時点でキーボックスの設置場所や鍵の保管場所、ロック解除番号を伝えることで鍵を取り出すことができます。
管理会社は内見時間に事務所や、現地にいる必要がないため、上記2つの方法より時間の拘束時間が短くなります。また仲介会社側も、内見前に管理会社へ赴いたりする必要がないため、業務効率に繋がります。
88%が内覧できなかったと回答!キーボックスの意外な問題点
キーボックスによる内見対応は、管理会社、仲介会社の業務効率向上だけでなく、突然の内見希望にも対応できたりメリットの多い現地対応ですが、問題点もあります。
セキュリティ面での不安
鍵の保管場所やロック解除番号など、一度聞き出してしまえば、仲介会社は管理会社へ連絡せずとも部屋の鍵を入手できてしまいます。そういった部屋の不正入室や鍵の盗難リスクへの対策として、管理会社は定期的に保管場所を変更したり、ロック解除番号を変更するため現地へ赴く必要があります。
また、マンションで部屋ごとにキーボックスを設置している場合、空室の数にもよりますがキーボックスのロック解除番号を変更するのは手間となるでしょう。
所定の場所に鍵がない!キーボックスで起こるトラブル
2022年に株式会社ライナフが発表した「内覧時の入室方法に関する実態調査」では入室方法として現地キーボックスが選ばれやすい一方で、所定の場所に鍵がなく、内見ができなかった経験がある担当者がなんと88.3%も存在するという結果が出ています。

このようにキーボックスの設置は内見業務の業務効率に繋がり、現在入室方法として最も導入されている方法ですが、結局こまめに現地の確認等徹底しないと盗難、紛失といったトラブルになりかねません。
設置率上昇中!いま注目のスマートロックとは
キーボックス等を用いた現地対応はメリットだけでなく、デメリットもあると分かりました。
そこでいま注目されているのが、スマートロックの設置です。スマートロックとはどういったものなのか、解説していきます。
スマートロックのメリット
スマートロックとは、スマートフォンやICカード、暗証番号などで玄関の施解錠ができるシステムです。従来の鍵を使用せずに、便利で安全なアクセス制御を実現します。鍵を持ち歩く必要がなくなり、遠隔操作や入退室履歴を残すことができるものもあるため、内見業務において様々なメリットが期待できます。
業務効率化
鍵の遠隔操作や入退室履歴の保存といった機能を使っていくことで、立会いや鍵の貸出・返却対応、「鍵貸し出し管理表」の記録といった内見にかかる種々の業務を効率的に処理することができるようになります。
セキュリティの向上
鍵をキーボックスやポストなどに置いておく必要がないため、先述した部屋の不正入室や鍵の盗難リスクへの対策として、スマートロックは最適です。またオートロック式のスマートロックであれば、鍵の閉め忘れの心配もありません。
スマートロックで起こるトラブル
業務の効率化やセキュリティ面でメリットの多いスマートロックですが、トラブルが発生する可能性もあります。スマートロックにすることで起こりうるトラブルについて考えてみましょう。
電池切れや故障のリスク
スマートロックの多くは電池式のため、電池切れを起こすと解錠できません。電池のバッテリー残量など、こまめに確認する必要があります。また、スマートフォンやスマートロックの不具合で作動しなくなることがあるかもしれません。
通信環境が不安定だと動作しにくい
スマートロックにはGPS機能が内蔵されており解錠時に作動しますが、GPSが受信しにくいと誤検出などが起こって玄関の施解錠がスムーズにできない可能性があります。
鉄筋コンクリート造のマンションや玄関が外に面していない内廊下型のマンション、周囲に高層ビルが多い都心部の住宅では不具合が起きる場合がありますので注意しましょう。
「家選びのとっかかりにとてもいいと思った」スマートロックで叶う”無人内見”とは
内見業務の大幅な業務効率化が期待できるスマートロックは、実際に導入企業も増えています。ここでは導入企業の事例をもとに、スマートロックを内見で利用する際の懸念点と新しい内見スタイルとなりつつある無人内見について紹介していきます。
内見時にスマートロックを利用するときの懸念点
設置できない玄関錠がある
スマートロックはほとんどのサムターン(ドアの室内側についている、錠の開け閉めを行うために使う金具)に対応できますが、形等のタイプやドアの端に近い位置に設置されているタイプのサムターンだと設置が難しいことがあります。導入を検討しているスマートロックが玄関ドアに設置できるかどうか、事前に調べておく必要があります。
ネットワーク環境を要する
前提としてスマートロックを使って遠隔で解錠するには、部屋にインターネット環境が備わっている必要があります。今は賃貸でも「インターネット環境完備」「Wi-Fi完備」といった物件は増えていますが、建売やインターネット環境のない部屋の場合、Wi-Fiルーターなどを別途用意する必要があります。
オートロック物件
スマートロックはあくまで玄関ドアの鍵と連動したものです。マンションなどで入口にオートロックなどがある場合は、まず入口を解錠する必要があります。オートロックの解錠にはいくつか方法が考えられますが、空室のドアホンに指ロボットを取り付け、遠隔で指ロボットの操作をすることでオートロックを解錠する方法などがあります。
成功事例あり!内見者の95%がまた利用したいと回答した無人内見とは
スマートロックを利用して内見業務を行う企業は増加傾向にあります。賃貸分野では、昨年レオパレス21がスマートロック導入により、繁忙期3カ月の鍵受け渡し5万件超の削減に成功しています。
また、売買分野においても内見者が自ら予約を行い、営業マンなしで内見をする“無人内見”にて、半年で成約となるなど、スマートロックを用いた内見方法で成果が出ています。
ショウタイム24株式会社では、無人内見の利用者約100名にアンケートを実施しており、利用者の95%が「また無人内見を利用したい」という回答となりました。
また自由記述では「無人内見は有人の内見に比べハードルが低く、家選びでのとっかかりにとても良いと思った。」といった利用に前向きな声が多くみられています。

このようにスマートロックを用いて内見を行うことで、社内の業務効率化だけでなく“営業マンなしで内見する”という新しい内見スタイルの確立と無人内見に肯定的な顧客のニーズが明らかになりました。
まとめ
内見業務は、不動産業務の中で重要な業務の一つです。しかし従来の内見方法では業務負担やセキュリティの面で不十分な点があると分かりました。
スマートロックを利用した内見は、現地対応での内見に比べまだ多くありません。しかし少子化や働き方改革、コロナ禍を経て変化した顧客のニーズといった情勢により、今後増えていくと考えられます。
いま内見業務を改善するなら、キーボックスではなくスマートロックの導入をすることが成約への近道かもしれません。
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