売れる住宅営業の特徴。初回ヒアリングからクロージングまでのテクニック
住宅営業の成約率は業界平均10%前後、一方トップ営業の場合は15〜20%にもなります。この差を生むのは、初回ヒアリングからクロージングまでの一貫した顧客視点と信頼構築力です。
今回は、売れる住宅営業マンが実践する具体的なテクニックと、DXツールを活用した効率的な営業手法を紹介します。
目次
売れる住宅営業とは?トップ営業に共通する考え方と行動
住宅営業の成約率は、業界平均で10%前後と言われています。展示場に来場した見込み客、反響のあった購入検討者、10組のうち1組の契約を獲得できれば及第点です。
特に住宅の場合、こちらからプッシュで集客することは難しく、あくまでも住宅に興味のある顧客への接客が大前提であることを考えると、成約率10%というのは決して高い数字ではないため、厳しい世界であることがわかります。
しかし、トップセールスマンになると成約率15〜20%を達成し、年間12棟以上の契約を獲得しています。
この差はいったいどこから生まれるのでしょうか。売れる営業マンには、スキルや知識以前に、共通する考え方と行動パターンがあります。
売れる営業マンに共通する5つの特徴
トップ営業マンに共通する特徴として、まず挙げられるのが「顧客の人生に寄り添う姿勢」です。住宅は単なる商品ではなく、お客様の今後数十年の暮らしを左右する重要な買い物です。売れる営業マンは、単に物件を売るのではなく、お客様の理想の暮らしを一緒に実現するパートナーとして振る舞います。
次に、「圧倒的な傾聴力」が挙げられます。話し上手よりも聞き上手な営業マンのほうが成約率が高いというデータもあります。お客様が語る言葉の裏にある本当のニーズを汲み取り、それを提案に反映できる力が求められます。
さらに、「スピード感のある対応」も重要です。近年、住宅購入の検討期間は短くなっています。

ブランディングテクノロジーが2022年に発表した「住宅購入についての調査」によると、約40%の購入者が「検討期間が半年以内」という結果で、過去と比較しても検討期間が短縮していることがわかりました。つまり、お客様が複数の不動産会社に同時に問い合わせている現代において、対応が少しでも遅れると他社で契約が決まってしまいます。
また、「データとデジタルツールの活用」も見逃せません。優秀な営業マンは、CRM(顧客関係管理)システムを活用して顧客情報を一元管理し、適切なタイミングでのフォローアップを欠かしません。追客漏れを防ぎ、見込み客との接点を最適化することで、成約率の向上につなげています。
最後に、「継続的な学習姿勢」です。住宅ローンや税制、建築技術など、住宅に関する情報は日々アップデートされます。最新の知識を身につけ、お客様に的確なアドバイスができる営業マンが信頼を獲得しています。
お客様視点に立てる営業が成果を上げる理由
住宅営業において最も重要なのは、お客様視点に立てるかどうかです。多くの営業マンは、自社の強みや商品の良さを一方的に伝えがちですが、それではお客様の心には響きません。
お客様視点に立つとは、お客様の立場になって考え、お客様が本当に求めているものを理解し、それに応える提案をすることです。たとえば、予算の制約がある場合、無理に高額なプランをすすめるのではなく、お客様の優先順位を整理し、限られた予算の中で最大限の満足を得られる提案をすることが重要です。
また、お客様の不安や疑問に真摯に向き合う姿勢も欠かせません。住宅購入は人生最大の買い物であり、不安を抱えるのは当然です。その不安を丁寧に解消し、納得して契約いただけるようサポートすることが、長期的な信頼関係の構築につながります。
「数字を追う」より「信頼を積み重ねる」マインド
短期的な数字だけを追い求める営業スタイルは、住宅営業においては持続可能ではありません。なぜなら、住宅営業の成果は紹介やリピートによって大きく左右されるからです。
実際、紹介営業の成約率は30〜50%と、通常の展示場営業の3〜5倍にも達します。一度信頼関係を築いたお客様からの紹介は、高い信頼関係を基盤とするため、商談もスムーズに進みやすいのです。
そのため、目先の契約だけでなく、契約後のアフターフォローやお客様との継続的な関係構築に力を入れることが、長期的な成功につながります。お客様を「ファン化」させることで、自然と紹介が生まれ、安定した受注につながる好循環が生まれます。
初回接客で差がつく!売れる住宅営業のヒアリング術

住宅営業において、初回接客は最も重要な営業活動のひとつです。ここでお客様との信頼関係の土台を築けるかどうかが、その後の商談の成否を大きく左右します。
初回面談で信頼を得るためのポイント
初回面談では、まず「安心感」を与えることが最優先です。お客様は初対面の営業マンに対して警戒心を持っています。その警戒心を解き、「この人なら信頼できそう」と思ってもらうために、笑顔と丁寧な言葉遣いはもちろん、清潔感のある身だしなみや落ち着いた雰囲気も重要です。
また、初回面談では「売り込まない」ことも大切です。いきなり自社の強みや商品の説明を始めるのではなく、まずはお客様の話をじっくり聞く姿勢を示しましょう。お客様が何を求めているのか、どんな悩みを抱えているのかを理解することが、その後の提案の質を高めます。
さらに、専門家としての信頼性を示すことも忘れてはいけません。住宅に関する知識や最新の市場動向、税制や住宅ローンの情報などを適切に提供することで、「この人は頼りになる」という印象を与えられます。
お客様の本音を引き出す質問フレーズ例
表面的なニーズだけでなく、お客様の本音を引き出すことが成約への近道です。そのためには、オープンクエスチョン(開かれた質問)を効果的に使いましょう。
たとえば、「どんな暮らしを実現したいですか?」「新しいお住まいで、どんな時間を過ごしたいとお考えですか?」といった質問は、お客様が具体的にイメージを語りやすくなります。また、「今のお住まいで、どんな点が不便だと感じていますか?」という質問は、改善したいポイントを明確にするのに役立ちます。
予算についても、「ご予算はおいくらくらいをお考えですか?」とストレートに聞くより、「無理のない月々のお支払い額は、どれくらいをイメージされていますか?」と聞くほうが、お客様も答えやすくなります。
また、「ご家族で特に重視されているポイントは何ですか?」という質問で、家族内の優先順位を確認することも重要です。夫婦で意見が分かれている場合もあるため、それぞれの考えを丁寧に聞き出し、調整の手助けをすることも営業マンの役割です。
「営業っぽくない」自然な会話の流れ
売れる営業マンは、商談を「営業」ではなく「相談」の場として捉えています。お客様が気軽に悩みや希望を話せる雰囲気を作ることで、より深い情報を引き出せます。
たとえば、いきなり本題に入るのではなく、「今日はどちらからいらっしゃったんですか?」「お休みの日は何をされていますか?」といった雑談から始めることで、お客様の緊張をほぐすことができます。その中で、お客様のライフスタイルや価値観を自然に知ることができるでしょう。
また、専門用語を多用せず、わかりやすい言葉で説明することも大切です。「この物件の断熱性能はUA値0.4で高性能です」と言われても、多くのお客様にはピンときません。「冬でも暖房をあまり使わなくても暖かく過ごせる家ですよ」と言い換えるだけで、お客様の理解度は大きく変わります。
やってはいけないヒアリングのNG例
ヒアリングにおいて避けるべきNG行動もあります。まず、お客様の話を遮って自分の話を始めることです。お客様が話している途中で「それならこの物件がおすすめです」と遮ってしまうと、お客様は「この人は話を聞いてくれない」と感じてしまいます。
また、質問攻めにするのも逆効果です。矢継ぎ早に質問をされると、お客様は尋問されているような気分になります。適度に相槌を打ち、共感を示しながら、自然な会話の流れの中で情報を引き出しましょう。
さらに、否定的な言葉を使うのも避けるべきです。お客様の希望に対して「それは難しいですね」「予算的に厳しいです」とすぐに否定してしまうと、お客様は心を閉ざしてしまいます。まずは希望を受け止めたうえで、「その場合、こういった工夫が必要になります」と建設的な提案をしましょう。
提案段階で信頼を深める!売れる住宅営業のプレゼン術
ヒアリングで得た情報をもとに、お客様にとって最適な提案を行うのがプレゼンテーション段階です。ここでの提案の質が、成約率を大きく左右します。
「理想の暮らし」を描くヒアリングから提案へ
優れた提案とは、単に物件のスペックを説明するのではなく、お客様が新しい家でどんな暮らしを実現できるかを具体的にイメージさせるものです。
たとえば、「このリビングは20畳あります」と説明するより、「お子さんが走り回れる広々としたリビングで、ご家族が自然と集まるような空間になりますね」と伝えるほうが、お客様の心に響きます。ヒアリングで聞き出した情報をもとに、お客様固有の暮らしのシーンを描き出すことが重要です。
また、「将来的にはお子さんが独立された後、この部屋を趣味の部屋として使うこともできますよ」といった長期的な視点での提案も、お客様の共感を呼びます。
比較検討中のお客様に響く提案方法
お客様は複数の会社を比較検討しているのが一般的です。そのため、他社との差別化を明確に示す必要があります。ただし、他社を批判するのではなく、自社の強みを客観的に伝えることが重要です。
たとえば、「A社さんの提案も素晴らしいと思います。ただ、当社の場合は〇〇という点でさらにメリットがあります」といった伝え方が効果的です。また、お客様が重視しているポイントに絞って強みを訴求することで、より説得力のある提案になります。
プレゼン資料・パースの見せ方のコツ
視覚的な資料は、お客様の理解を深め、イメージを膨らませるのに非常に有効です。ただし、情報を詰め込みすぎると逆効果になることもあります。
プレゼン資料は、シンプルでわかりやすいものを心がけましょう。文字だけでなく、写真やイラスト、図表を効果的に使うことで、お客様の理解度は格段に上がります。特に、完成予想図やパースは、お客様が新しい暮らしを具体的にイメージするのに役立ちます。
また、タブレットやスマートフォンを活用したプレゼンテーションも増えています。デジタルツールを使えば、その場でプランを修正したり、複数のパターンを比較したりすることも容易になります。
他社との違いを”押し売りせず”に伝える方法
自社の強みを伝えることは重要ですが、押し売りになってはいけません。お客様に「選ばされた」のではなく「自分で選んだ」と思ってもらうことが大切です。
そのためには、選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを客観的に説明するアプローチが有効です。「こちらのプランは初期費用が抑えられますが、こちらのプランは長期的なランニングコストが低くなります。お客様のご状況を考えると、どちらが合いそうですか?」といった聞き方をすることで、お客様は自分で判断している感覚を持てます。
成約率を高めるクロージングのコツ

クロージングは、営業プロセスの最終段階であり、最も緊張する場面でもあります。しかし、それまでのプロセスがしっかりできていれば、クロージングは自然な流れの中で進みます。
押し売りにならないクロージングの流れ
優れたクロージングとは、お客様を無理やり契約に導くことではなく、お客様が自信を持って決断できるようサポートすることです。
まず、お客様の不安や疑問をすべて解消することが先決です。「何かご不明な点はありませんか?」「ご心配なことがあれば、どんな小さなことでもお聞かせください」と声をかけ、お客様が抱えている懸念を丁寧に取り除きましょう。
そのうえで、「ご検討の状況はいかがですか?」「他に比較されている物件はありますか?」と、お客様の検討状況を確認します。この時点で、お客様が前向きであれば、次のステップに進む提案をします。
購入を後押しする「確認質問」テンプレート
クロージングにおいては、お客様自身に決断を促す「確認質問」が有効です。たとえば、「この物件で、ご家族の理想の暮らしが実現できそうですか?」と聞くことで、お客様に改めて購入のメリットを意識してもらえます。
また、「もし何か心配な点があるとしたら、それは何でしょうか?」という質問も効果的です。この質問によって、お客様が抱えている最後の障壁を明確にでき、それを解消することでクロージングにつなげられます。
さらに、「いつ頃までにお決めになりたいとお考えですか?」と期限を確認することも重要です。購入のタイミングを明確にすることで、商談を前に進めやすくなります。
契約率を上げる心理的タイミングの見極め方
クロージングには適切なタイミングがあります。お客様の表情や言葉遣い、質問の内容などから、購入意欲の高まりを察知することが重要です。
たとえば、お客様が「引き渡しはいつ頃になりますか?」「住宅ローンの手続きはどうすればいいですか?」といった具体的な質問をしてきたら、それは購入を真剣に検討しているサインです。このタイミングを逃さず、次のステップを提案しましょう。
また、お客様が家族と相談している様子や、何度も物件を見に来ている場合も、購入意欲が高まっているサインです。適切なタイミングで背中を押すことが、成約率の向上につながります。
競合他社との比較をチャンスに変える
お客様が「他社と比較したい」と言った場合、それを拒否するのではなく、むしろチャンスと捉えましょう。お客様が納得して選ぶためには、比較検討は必要なプロセスです。
この場合、「ぜひ他社さんもご覧になってください。そのうえで、疑問や気になる点があれば、いつでもご相談ください」と伝えることで、お客様に安心感を与えられます。また、比較のポイントをアドバイスすることで、お客様の判断をサポートすることもできます。
最終的にお客様が自社を選んでくれれば、それは真の信頼関係の証となり、契約後の満足度も高くなります。
売れる営業マンが実践するフォローと関係構築
成約は営業活動のゴールではなく、お客様との長期的な関係のスタート地点です。契約後のフォローや関係構築が、紹介やリピートにつながります。
来場後・見積後のフォローが成果を左右する
展示場に来場されたお客様や見積もりを提出したお客様に対するフォローは、成約率に直結します。しかし、多くの営業マンがこのフォローを怠り、見込み客を逃しています。
来場後は、当日中または翌日には必ずお礼の連絡を入れましょう。その際、単に「ご来場ありがとうございました」と伝えるだけでなく、「本日お話しいただいた〇〇について、詳しい資料をお送りします」など、次のアクションにつなげることが重要です。
見積もり提出後も同様に、「ご不明な点はありませんか?」「他に気になる点があれば、いつでもご連絡ください」とフォローすることで、お客様との接点を保てます。
LINEやメールでの連絡頻度と内容の最適化
お客様とのコミュニケーションツールとして、LINEやメールが一般的になっています。ただし、頻繁すぎる連絡はお客様に負担を感じさせ、逆効果になることもあります。
適切な頻度は、お客様の検討段階によって異なります。初期段階では週に1回程度、具体的な検討段階に入ったら週に2〜3回、契約直前の段階では必要に応じて毎日連絡を取ることもあります。
内容についても、単なる営業メッセージではなく、お客様にとって価値のある情報を提供することが大切です。たとえば、「〇〇エリアで新しい物件情報が出ました」「住宅ローン金利が下がりました」といった情報は、お客様の関心を引きやすくなります。
契約後のお客様を”ファン化”させる行動
契約後のアフターフォローは、お客様を「ファン」に変えるための重要な機会です。引き渡し後も定期的に連絡を取り、「お住まいはいかがですか?」「何かお困りのことはありませんか?」と気にかけることで、お客様は「大切にされている」と感じます。
また、入居後の記念日や誕生日にメッセージを送ったり、季節の変わり目に住まいのメンテナンス情報を提供したりすることも効果的です。こうした小さな気遣いの積み重ねが、お客様の満足度を高め、紹介につながります。
口コミ・紹介を生み出す信頼の積み上げ方
紹介営業の成約率が30〜50%と高いのは、既存のお客様からの信頼が新規のお客様にも伝わるからです。紹介を増やすためには、まず目の前のお客様に全力で向き合い、満足していただくことが大前提です。
そのうえで、「もしご親戚やお知り合いで住宅をお探しの方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください」と自然に伝えることも忘れずに。ただし、これは契約時ではなく、お客様が満足されているタイミング、たとえば引き渡し後のフォローの際に伝えるのが効果的です。
新規顧客を増やす!住宅営業の集客・開拓アイデア
安定した営業成績を上げるためには、新規顧客の継続的な獲得が欠かせません。従来の展示場来場だけでなく、多様な集客チャネルを活用することが重要です。
紹介・リピート・展示場来場を増やす仕組みづくり
紹介とリピートは最も効率的な集客手法です。そのためには、既存顧客との関係を大切にし、定期的なコミュニケーションを継続することが重要です。年に数回、OB顧客向けのイベントを開催したり、ニュースレターを送ったりすることで、お客様との関係を維持できます。
展示場来場を増やすためには、来場しやすい仕組みづくりが必要です。オンライン予約システムを導入したり、土日だけでなく平日夜間も見学できるようにしたりすることで、お客様の利便性が向上します。
SNSやYouTubeでの営業ブランディング
近年、SNSやYouTubeを活用した営業ブランディングが注目されています。InstagramやX(旧:Twitter)で施工事例や暮らしのヒントを発信したり、YouTubeで住宅購入のノウハウ動画を公開したりすることで、潜在顧客との接点を作れます。
特に、営業マン個人がSNSで発信することで、「顔の見える営業」として親近感を持ってもらいやすくなります。ただし、継続的な発信が重要であり、一時的な取り組みでは効果は限定的です。
CRM・AIツールを活用したデータ営業の時代へ
デジタルツールの活用は、現代の住宅営業において必須となっています。CRM(顧客関係管理)システムを導入することで、顧客情報を一元管理し、適切なタイミングでのフォローアップが可能になります。
CRMには、最後の接触から一定期間が経過した顧客を自動で知らせてくれたり、物件情報を定期的に自動配信したりする機能があります。こうした機能を活用することで、追客漏れを防ぎ、成約率の向上に貢献します。
展示場・モデルハウスでの自然な呼び込み術
展示場での呼び込みは、押し付けがましくならないよう注意が必要です。「いらっしゃいませ」と声をかけるだけでなく、「何かお探しですか?」「ご質問があれば、お気軽にお声がけください」と、お客様が話しかけやすい雰囲気を作ることが大切です。
また、展示場内に座れるスペースやキッズスペースを設けることで、お客様がゆっくり過ごせる環境を整えることも効果的です。お客様がリラックスできる空間があれば、自然と滞在時間が長くなり、会話のきっかけも生まれやすくなります。
営業力を最大化する「無人化・DXツール」の活用
住宅営業のDX(デジタルトランスフォーメーション)は、業務効率化と顧客満足度向上を同時に実現する重要な取り組みです。
売れる営業ほど”仕組み”で時間を生み出している
トップ営業マンに共通するのは、限られた時間を効果的に使う工夫をしていることです。ルーティンワークや事務作業を効率化し、お客様との対話や提案の質を高めることに時間を使っています。
たとえば、見積もり作成や資料準備をテンプレート化したり、定型的なメールを自動送信したりすることで、大幅な時間短縮が可能になります。また、スケジュール管理や顧客管理をデジタルツールで一元化することで、情報の検索時間も削減できます。
こうして生み出した時間を、お客様とのコミュニケーションや提案の準備に充てることで、営業成績の向上につながります。
無人でもお客様を迎えられる「無人内見」
近年、モデルハウスや展示場の無人化が進んでいます。無人内見システムを導入することで、営業マンが不在でもお客様が自由に見学できる環境を整えられます。
無人内見のメリットは、お客様が気兼ねなく自分のペースで見学できることです。営業マンに気を遣わずにじっくり見たいというお客様のニーズに応えられます。また、夜間や休日など、従来は対応が難しかった時間帯にも見学を可能にすることで、機会損失を防げます。
モデルハウス・展示場の24時間対応を可能にする仕組み
無人内見を実現するためには、適切なシステムとセキュリティ対策が必要です。そこで「無人内見くん」です。
「無人内見くん」は、スマートロックとIoT技術を活用し、モデルハウスや展示場の24時間無人対応を可能にします。お客様はオンラインで予約し、指定された時間に現地でスマートフォンを使って解錠できます。内見中の安全を確保するため、遠隔監視システムや緊急連絡機能も搭載されています。
営業マンは現地に常駐する必要がなくなり、その時間を他の営業活動に充てられます。また、お客様の内見データを記録・分析することで、どのエリアに興味を持っているかなど、貴重な情報を得ることもできます。